練習の段階でもできれば止まりたくない!
『止まり癖』というものがついてしまうので😭
音を間違えたことで指がこんがらがって分からなくなって止まったり、
いつも同じところで間違えて止まると、〝間違える指〟を覚えてしまうのです。
何回も同じ間違いを繰り返さない!を目標に、
早い段階で修正していけば、ピアノ演奏が止まってしまう原因を取り除いていけます。
この記事では、そんな止まってしまう原因を突き止めていきます。
練習の段階、暗譜前の段階でのお話しですが、本番での演奏にも触れています。
原因:①片手ずつの練習が足りない
片手ずつ止まらずにスラスラ弾けていますか?
両手じゃないと出来ない!とか
両手じゃないと分からなくなる!という人が多いと思います。
特に休符が多くあったり、リズムが難しいと、両手で弾かないとタイミングが分からなくなるという人が多いですが、拍感とリズム感を付けていくのにも片手ずつの練習が必要です。
昔から大先生方がおっしゃっているキツイ言葉ですが
片手が出来ないのはニセモノです!と良く言われる言葉です。
当たり前な事ですが、
片手が止まらずに出来ないのに両手で止まらずに弾けるわけがないのです。
左手は右手より多くの練習量が必要です。
(明確な理由があるので次回に載せていきます)
特に、左手(伴奏の時)を練習する時は、右手(メロディー)の音を言いながら、またはそれが難しければ、メロディーをハミングしながら左手を弾いていくと〝ピアノ脳〟が育って両手が弾きやすくなります。
原因:②テンポが速すぎる
テンポが速すぎるため、〝脳〟と〝指〟が追いついていかずに止まってしまう。
両手での練習の段階でも止まりたくありません。
常に『ゆっくり丁寧に弾く』をご自分に言い聞かせていきましょう。
この〝ゆっくり〟がどのくらいの速さかというと、
『絶対に間違わない、絶対に止まらない速さで』
『スローモーションのような速さで』
『亀の歩みのような速さで』
相当なゆっくりです。
間違えたり、止まったりしたら、それはまだ速いのでもっと遅くします。
※この〝超ゆっくり〟練習は1曲通してではありません。
弾きにくい所、あやしい所、止まりやすい所、間違えやすい所などを8小節、4小節、2小節ほど区切っての部分練習にオススメします。
そして〝超ゆっくり〟練習は、曲が完成してきた頃に活かされてきます。
なぜなら、〝超ゆっくり〟練習をしていないと
⬇️
曲の完成に近づけた頃、たくさん練習してきているので〝指〟と〝脳〟は慣れてきています。
この〝慣れ〟からくる勢で弾けてしまうので、
ミスタッチした時⇨テンポが遅くなる(又は演奏が止まる)⇨勢いが止まるので分からなくなって止まる
という悪い流れになりやすいです。
〝超ゆっくり〟練習は脳に覚え込ませるのに効果があるので、止まった時も立て直しやすくなります。
そして
慣れからの勢いで弾けてきた時、ゆっくり弾くのが難しいのです。
曲が仕上がってきた頃は普通のゆっくりな速さで1曲通しての練習が必要です。
本番の前、本番の日の朝、数時間前は特に普通のゆっくりな速さで通して弾く練習をオススメします。
原因:③メロディーの音、方向を忘れた
- メロディーの次の音を忘れた
- どこを弾いているのか分からなくなった
- 繰り返ししたっけ?
- 繰り返しはどこに戻るのだっけ?
- どっちのパターンに進んでいくのだっけ?
音楽はメロディーが主役で進んでいきます。メロディーに乗って伴奏や装飾がついてきて、メロディーの方向性で伴奏の音が変わってきます。
メロディー命です!
そんなメロディーを忘れないように、普段の練習から本番の時もメロディーを歌いながら弾きます。
ピアニストでも本番で実際に口ずさむ人は多いです。少しくらいの声量は分かりません。☺️
そして練習の時に忘れたのであれば、楽譜を見ましょう!答えが書いてあります!
楽譜を見てすぐに音がわからない人は
ソルフェージュの脳力を高めましょう!
原因:④音を間違えたから分からなくなった
音を間違えることによって、指がこんがらがって分からなくなり止まってしまう。
音を間違えると性格によって様々な感情が起こると思います。
- わっ💦ここに気をつければいいのね☺️(前向き)
- またここミスった〜!(イライラ)
- もう!どうしてできないの!(怒り)
- 間違えたことで指がもつれる
- 間違えたことで鍵盤と指の感覚がつかめなくなる。(感覚が狂う)
間違えても楽しく前向きに練習に取り組んでいければ良いのですが、イライラや怒りを感じながら練習すると良くないどころか、悪い方向に進みやすいです。
なぜなら、そんな感情を持ちながらの練習は自分でも気がつかない間に〝雑な練習〟になります。
雑な練習とは、
- 『ゆっくり丁寧に弾く』ができなくなる。(②で述べたことができなくなる)
- ご自分の音を注意深く聞けなくなる⇨間違いに気がつかない(音、スラーやスタッカートの間違い)
- ただ鍵盤を押しているだけの練習(強弱、表現がなくなる)
- キレイな音で弾いていない
- 重音、和音が揃ってないことに気がつかない
〝雑な練習〟を無意識にしてしまうと間違えが多くなったり、指づかいなど改善するべきところに気がつかなかったり、間違える指を覚えてしまったりの悪い練習をしているのと同じです。
イライラや怒りを感じながらの練習は怖いですね😰
深呼吸をして、楽しく練習できるように感情も落ち着かせましょう。
肩に力が入っていることが多いのでリラックスです。
間違えたのであれば楽譜を見て立て直しましょう。
楽譜を確認せずに、色々と間違った音を弾いてみない。
一回で正しい音に修正できれば楽譜を見る必要はないですが、楽譜で音を確認してから弾こうとしていなくないですか!?
ここで読譜力をつけるトレーニングにもなります。
ソルフェージュの脳力を高めましょう!
原因:⑤楽譜を活用していない
ピアノ演奏はたくさんの情報を脳で処理しています。
強弱や繊細なところまでこだわると、情報量が増えて追いつかなくなります。
楽譜を見ていければ少しでも脳に余裕ができるのに、楽譜を活用しないのはもったいないです。
楽譜に書き込みをして活用しましょう。
- 絶対にこの指で弾かないと間違えやすくなる音に指番号を書く。
または見えやすく⭕️をつける - 間違えやすい音に印をつける。迷う音に音名を書く(1音のみ)
- 強弱記号を書き込む。
- 意識して出したい音、大切な音に印をつける。
- どんなふうに弾いていきたいか書き込む
まとめ
原因:①片手ずつの練習が足りない
原因:②テンポが速すぎる
原因:③メロディーの音、方向を忘れた
原因:④音を間違えたから分からなくなった
原因:⑤楽譜を活用していない
演奏が止まってしまう原因を突き止めてきたところ、原因③④の根本的な対策は
〝ソルフェージュの能力を高める〟ということになりす。
原因①②についても対策を突き止めて、足りないものは何かとなればソルフェージュの能力になるかと思います。
ソルフェージュの能力がつけばピアノは飛躍的に上達します。
そしてピアノのに必要なのは〝指先の運動神経〟です。
ピアノ独学の方、譜読みに強くなりたい方はソルフェージュに取り組むのをオススメします。
独学でソルフェージュに取り組むこともできますが、正しいかどうか、間違えに気がつかなかったりするのでレッスンを受けられてみてはいかがでしょうか。
椿音楽教室では
マンツーマン、またはオンラインでもピアノの他にソルフェージュのレッスンも受けられます。
レッスン料は比較的安価です。