ピアノを弾く時の〝フォーム〟と〝タッチポイント〟

ピアノ知識

レッスンでは「指を丸めて〜」「指つぶれないで〜」と言っています。

それには理由があるのです。
せっかくピアノを習いに来てくれているのだから、音が鳴れば良いだけではなく、音色の違いも弾き分けたり、グランドピアノで音色の違いを体験してもらいたいです。

手のフォーム

1の指(親指)以外、指は「ゆるやかなアーチ」で指を軽く丸めて弾く。
・第一関節、第二関節、第三関節は凹まないように
・手首は下がっていないか。
・手首は上がりすぎていないか。
※1の指(親指)について載せています

生徒さん
生徒さん

YouTubeで
指を丸めていないのをよく見るよ

そうなの!
指を伸ばして指の〝腹〟で弾く弾き方もあります。
丸めて弾く方が難しくないですか?

指の〝腹〟
生徒さん
生徒さん

うん。
丸めて指が凹まないようにするのは大変。

<br>

そうだよね!

伸ばして弾くのはいつでも出来るから
先に難しいことを出来るようにしよう。

指を丸めて弾くと良いこと

・素早く動ける
・手の筋力がつく→伸ばして弾いていると筋力はアップしない。
打鍵のスピードが速くなり音がハッキリと明確になる。

打鍵のスピードが速くなると

音の大きさや音色は「打鍵のスピード」と「鍵盤にかける重み」でコントロールします。

打鍵のスピードが速ければ、衝撃が大きくなるので音は大きくなります。
例えば、野球もバットのスピードで決まるのと同じように。

逆なら(スピードが遅ければ)、音は小さくなります。

また、鍵盤にかける重みが重いほど、打鍵のスピードを速くすることを助けてくれます。

つまり

指を丸めて弾くと
⬇️
打鍵のスピードが速くなる
⬇️
音の大きさや音色をコントロールできる

タッチポイント〔指を丸めて、どこで弾くのか〕

指を軽く丸めて「おでこ」で弾こう!

「おでこ」の場所は
・指先のできるだけ少ない面
      または
・爪に近い皮膚を鍵盤に触れさせる

「おでこ」は固いですよね。

ためしに、指先の「おでこ」をテーブルにトントン叩いてみると

当たる面が少ないと→はっきりした音
当たる面が多いと→鈍い音

つまり

指を伸ばして指の腹で弾くと
柔らかい音色には適しているが、打鍵のスピードが遅くなって
指先で弾くよりも音の明確性が劣る

指を丸めて「おでこ」で弾くと
打鍵のスピードが速くなって、明確な音が出せます。

タッチポイントを変えることで音色は変わります。


まとめ

指を丸めて、指先の「おでこ」で弾くには手首が上がりすぎても下がりすぎても上手くいきません。

指を丸め続けて弾くにはある程度の筋力が必要です。

・指を伸ばしていると手の筋力が付かないし
 この弾き方はいつでもできる!
・難しい弾き方は、丸めて指先で弾く方だから
 始めは大変だけど意識して弾いていこう
柔らかい音色が欲しいときは「指の腹で」弾く。
明確な欲しいときは指を丸めて「指の先で」弾く。

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