とくに『導入書』『1巻』を対象に書いていますが、速さを除いて4巻まで共通です。
独学でバーナム ピアノテクニックをやっている方、
曲が短いから2・3曲、あるいは5曲ずつ練習していませんか?
ピアノに〝慣れる〟という点では良いですが、それではバーナム ピアノテクニックの効果がないです。
なぜなら〝5選〟に注意をして取り組むと、簡単なものではないからです。
1曲ずつ確実にノーミスでクリアしてテクニックを得ましょう。
①姿勢
•椅子には深く腰掛けない。
•背筋は丸まっていませんか。
•肩は上がっていませんか。
•椅子の高さは合っているか。手を鍵盤に置いた時、手首から肘までがだいだい水平が理想的。
•両足は地面につけて身体を支えているか。
②指使い・手のフォーム
指使い 「楽譜に書かれている指づかいで弾けているか」
楽譜に書いてある指使いは、手の大きさも違うので絶対ではないです。
ですが、これまで作曲家、ピアニストがピアノを弾いてきて、その大先生がピアノにとって基本的な指使いを決めてきました。
ですので、まずは基本的な指使いをバーナム ピアノテクニックで習得します。
初級までの段階では必ず指使いを守りましょう。
また書かれている指使いに対応する能力もつけていきたいです。
手のフォーム
・1の指(親指)以外、指は「ゆるやかなアーチ」で、指を軽く丸めて弾く。
・第一関節、第二関節、第三関節は凹まないように。
・手首は下がっていないか。
・手首は上がりすぎていないか。
③自分の音をよく聴く ※よく聴かないと気がつきません
・和音(3つ以上の音)、重音(2つの音)はキレイな音で揃っているか。(少しもズレたくない)
・スタッカートの音の短さは揃っているか。(鋭い音なら全て鋭く。長めの音なら全て長めで。)
・ある音だけ強くなったり弱くなったりしていないか。
・和音から和音もレガートに聴こえているか。(例、ドミソ→ドファラ)
・レガートはキレイにつながっているか。前の音が重なりすぎていないか。
補足: 「レガート」について
レガートは、ただ音をつなげて弾くだけではレガートとは言えない!?
大切なのは
音を出した後の響きを聴くこと!
出した瞬間の音だけでなく
『音の〝しっぽ〟(音の先の響き』を横に聴きつなぐ!
人に物を手渡すとき、ポイッとされたら嫌ですよね。
「はい、どうぞ〜」という気持ちで
優しく、丁寧に、音から音へ受け渡しましょう。
④脱力はできているか
よく言われるピアノの脱力奏法はとても幅広く、奥深いのでここでは語りきれないです。
ただここではシンプルに脱力という言葉を使います。
文字どおりに力を抜いてしまったらピアノは弾けません。
弾いた時(打鍵の時)は適切に筋肉は使われていて、打鍵の後に力をゆるめると考えると分かりやすいかと思います。
力が抜けていないとすぐに疲れてしまいますし、指や手首を痛めてしまいます。
平たく言うと、脱力とは
出来るだけ少ない筋肉で〝省エネ〟で弾くということです。
・打鍵の後、手首をカチカチに固めずに、鍵盤の奥の方向に手首をアップするのも手首の脱力です。
・指先の指の〝腹〟に「重さを感じて」「鍵盤に指が支えられているのを感じて」弾くと脱力につながります。これはものすごく指先に神経を集中させて弾くので、激ムズです。
⑤メトロノームに合わせて弾く
メトロノームがないと弾けるのに、あると弾けなくなるという人いませんか?
バーナム ピアノテクニックの短い曲で、テンポを一定にする感覚に慣れていきましょう。
私の教室では、メトロノームの速さは『導入書』では♩=70・『1巻』では♩=80 以上を合格にしています。
この速さできっちりとクリアできれば、初級くらいまでの曲に必要なテクニックが得られます。
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感想(125件)
まとめ
バーナム ピアノテクニックの取り組み方5選は
①姿勢
②指使いは守れているか、手のフォームはできているか
③自分の音をよく聴く
④脱力はできているか ※指・手首が痛くなってきたらやめましょう
⑤メトロノームに合わせて弾く
バーナム ピアノテクニックは殆どが8小節ほどの短い曲です。
この短い曲だからこそノーミスでキレイな音色で、確実にメトロノームに合わせて弾く力を身につけていきやすいです。
そして何より、短い曲だからこそ手のフォームに意識して取り組みやすいです。
オススメの速度でクリアできたら、相当なテクニックがつきます。
独学では難しいですが、60曲を、一曲一曲ていねいに「ポイント」が解説された
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全曲、模範演奏付きでオススメです。